ページID:C_05_7
被害届から裁判までの流れと支援
-
1.手続きの流れ
-
-
1_1.被害を届け出る
-
-
海上の事件事故
- 海上保安庁
海上保安庁118番に届け出る
-
陸上の事件事故
- 警察
愛知県警察110番に届け出る
-
1_2.被害について詳しく話す
- 〖捜査〗まず、海上保安庁や警察が被害者から詳しい話を聞きます。加害者からも話を聞きます。
そして、「第三者に示すことができる、被害者の話の裏付け(証拠)」を確認します。
証拠が集まったら、それを書類にまとめます。
〖送検〗その書類を受けとるのは検察庁です。
検察庁は、書類を確認し、再び当事者から詳しい話をきき、裏付けを確認していきます。
「警察から聞いた話」を丸のみするのではなく、改めて、慎重に、事実確認をするのです。
そしてまた、それを書類にまとめます。
-
1_3.加害者の扱いが決まる
- 当事者の話や集めた証拠を元に、裁判で、加害者の処分を検討していきます。
加害者が成人の場合と未成年の場合とで、処分が決まる過程は違います。成熟した大人であれば、社会的な責任が重くなります。
この際、法律にのっとっての検討になるため、十分な証拠を用意できていないと、加害者を適正に処分することが難しくなります。
十分な証拠を集めるためにも、早い時期に、いろいろな角度で、当事者や関係者、目撃者から話を聞くことが大切です。
警察や検察でつらい経験のことを繰り返し繰り返し話させられるのは、このためです。
-
-
2.様々な支援
-
-
2_1.司法面接
- 小さい子供は、何度も聞かれたり詳しく聞かれたりすると、だんだん「自分がきちんと話せていないのでは?」「信じてもらえていないのでは?」と不安になったり、「違うことを話すように求められている」と感じてしまうことがあります。
大人と同じように、まず警察で簡単に話をし、送検されたら検察で・・・、と事件を扱う機関が変わるたびに繰り返し話を聞くと、「自分の話は間違っているんだ、違うことを話さないと」と思って、事実と違うことを話してしまうことがあります。
それを防ぐために、警察や検察が話し合い、必要なことをそれぞれ整理して、「録画しながら、一回で必要なことを全部聞く」という形で話を聞き取るやり方があり、それを「司法面接」といいます。子供を保護する専門職である児童相談所も同席する場合があります。
-
2_2.カウンセリングや付き添い
- 子供は、被害について思い出すことで気持ちが不安定になったり、ひどく疲れてしまう場合があります。お子さんが大変な経験をされたときは、保護者の方も疲れがたまりがち。
そんなときは、何もかも家族で頑張ろうとせず、こういったことに詳しい心理カウンセラーや、学校での様子もわかるスクールカウンセラーなど、専門職の手を借りるのも大事なコツです。-
1.司法面接の日に近くにいてほしい、終わったら話がしたい
- ハートフルライン(警察のカウンセラー) 052-954-8897
ハートフルライン - 愛知県警察 (pref.aichi.jp)
-
2.別の日に落ち着いてカウンセリングを受けたい
- (公社)あいポートのカウンセラー 052-232-7830
トップページ- 公益社団法人 被害者サポートセンターあいち (higai7830.or.jp)
-
3.学校での様子もわかる人カウンセリングを受けたい
- スクールカウンセラー
-
-
-
3.保護者がしてあげられること
-
-
3_1.被害について詳しく聞きこまない
- 子どものショックを和らげるために、子どもが聞いてほしい話に耳を傾けるのは大切なことです。子ども自身の話すことを否定せず耳を傾け、「今は、家族と一緒にいて、自分は安全だ」と感じることを助けましょう。
話を聞いていると、いろいろ詳しく聞きたくなります。でも、「言いっぱなし、聞きっぱなし」が大切です。家族と過ごす時間が、言いたいことは聞いてもらえるけれどつらいことは話さなくてもいい、安全な時間になるからです。ひとまず質問は控えて話をきき、相槌を打って、子どもが「話したくないことを聞かれない安心」と「話したいことは聞いて分かち合ってもらえる安心」を得られるようにつとめましょう。
-
3_2.子どもの安全基地になる
- いつもよりも怒りっぽくなったり、甘えんぼうになったり、言動が幼くなったりすることはよくあります。それは、あまり心配しなくても大丈夫です。そういった気持ちを周りの大人にぶつけ、受け止めてもらうことを繰り返しながら、少しずつ本来の自分らしさを取り戻していきます。
いつかお子さんが成長して思春期に入り、今回の出来事について理解できるようになったときにショックを受けるのではないか、と心配している方もいらっしゃることと思います。
お子さんが何かささやかなことで困っているときに、「幼稚園の先生に〇〇って聞いてごらん」など、周囲の大人への上手な相談の仕方を具体的に教えてあげることは、その時のための準備になります。思春期は、両親に何かを相談することはとても難しいので、だれか他の大人、目上の人、そんな人たちに相談をする手立てを持っていることは、孤独に苦しんでしまわないために、とても大切なことです。
-
-