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ハネムーン期
DVの加害者は別に被害者を傷つけたいわけではありません。DV行為に及ぶ理由やきっかけはいろいろとありますが、「パートナーのために」と、心から思っていることは珍しくありません。
そのため、暴力をふるってしばらくすると、自分の暴力を反省し、二度としないと誓い、傷ついたあなたを慰め、償う姿を見せるかもしれません。そういった姿にあなたは胸を打たれ、もう一度この人を信じよう、決して悪い人ではないんだ、という気持ちになるでしょう。
これを、「ハネムーン期」と言います。
しかし、重要なのは、加害者が「あなたのために精一杯のことをしたい」と思っているかどうかではなく、思いやりのあるいい人かどうかでもなく、「何かきっかけがあったときに、暴力などの不適切な手段をとってしまう」ということです。
どんな理由であれきっかけであれ、適切な手段が取れるかどうかが大切です。そして、いまそれができていないのであれば、自己流で身に着けるのは困難です。
暴力は、ふるわれる側がつらいのはもちろんですが、ふるう側ものちに後悔にさいなまれ苦しい思いをします。自己流で、自分たちだけで解決しようとするのではなく、一度専門家の手を借りてはいかがでしょうか。